Scandit Express 3.0:よりスマートに
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あなたは業務で年間いくつのバーコードをスキャンしていらっしゃいますか?数百、数千、それとも数百万でしょうか?
実は、世界中では毎日100億個のバーコードがスキャンされています。バーコードは、小売、物流、輸送、ヘルスケア、製造、その他多くの分野でデータキャプチャの要となっています。
企業がスキャンするバーコードの量が非常に多いということは、バーコード・スキャニングをよりスマートにすることが、規模に応じて大きな効果をもたらすことを意味します。国際的な小売業者であるVF Corporationはそれまで店舗で受け取った商品の10%だけしかスキャンできていませんでしたが、Scandit Smart Data Captureソフトウェアを導入し、そのスピード、正確性、使いやすさによって、受け取った商品すべてをスキャンできるようになりました。100%の在庫精度を実現したことで、最終的にオムニチャネルの収益が向上したのです。
しかし、一部の企業にとって、スマート・バーコード・スキャニングへのアップグレードが難しく感じられるのも事実です。例えば、サードパーティのソフトウェア開発会社が構築したレガシーな倉庫在庫管理(WMS)システムを持つメーカーがそのサードパーティと遅延支払いをめぐって関係が悪化している場合や、既存のハンドヘルド・コンピューターがあり、ピーク時が津波のように迫っている小売業者、あるいは、開発チームがゼロに等しい中小企業などが挙げられます。
このような状況のために、私たちはコード不要のSmart Data Captureアプリ、Scandit Expressを開発しました。
ボンネットの下にF1エンジンを搭載したミニクーパーのように、Scandit Expressは業界をリードする当社のバーコードスキャンSDKと同等の性能を発揮可能です。また、統合に開発が必要なSDKとは異なり、スタンドアロンアプリとして動作するため、アプリをインストールするだけでスキャンしたバーコードデータを他のアプリケーションに入力したり、CSVファイルにエクスポートする事が可能です。
Scandit Expressは統合を必要としません。どのようなスマートデバイスでも5分以内にセットアップでき、自社で手が入れられないサードパーティ製のアプリ上でも動作します。Scandit Expressは、すでに世界中の何万人もの小売店従業員、倉庫作業員、フィールドサービス技術者に利用されています。
本日、Scandit Express 3.0を発表できることを嬉しく思います。さらに高度な機能が追加され、より広範なサードパーティ製アプリとの互換性があり、カスタマイズ・オプションの幅も広がりました。
これらの機能により、Scandit Expressは今日の市場で最も強力なバーコードスキャンアプリとなりました。
Scandit Express 3.0 の新機能:高度な機能の追加
単一または複数のバーコードをスキャンするだけでなく、Scandit Express には在庫をカウントして効率的にアイテムを見つけるための検索機能が追加されました。
在庫カウント機能では、1つのボタンを押すだけで複数のバーコードを同時にスキャンしてカウントし、自動的にリストと照合することができます。どのコードがスキャンされたかは、直感的なAR(拡張現実)オーバーレイを使ってリアルタイムでフィードバックされます。在庫カウント機能は、ScanditのMatrixScan Countコンポーネントを使用して構築されています。
アイテム検索機能は、複数のアイテムをスキャンし、ARを使って瞬時に正しいアイテムをハイライトすることができます。これは、IFデザイン賞2024を受賞したScanditのMatrixScan Findコンポーネントを使用して構築されています。
Scandit Express 3.0の新機能:より多くのキーボードカスタマイズオプション
Scandit Expressの主な特徴は、スキャンボタン(キーボードウェッジとも呼ばれる)を備えたキーボードです。これにより、ユーザーはテキストフィールドを持つあらゆるアプリにデータを注入することができます。例えば、スプレッドシートにバーコードデータを追加したいユーザーは、Scandit Expressのキーボードからスプレッドシートのセルに直接スキャンした値を入力することができます。
このキーボードは現在、日本語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、オランダ語を含む80以上の異なる言語で利用できます。これは、より多くのユーザーが、スキャンしていない時でも、通常のキーボードに切り替えることなく、Scandit Expressキーボードを使い続けることができることを意味します。
また、個人の好みに合わせてキーボードのサイズを変更できるようになり、使い勝手が向上しました。
Scandit Express 3.0の新機能:さらに多くのアプリに対応
Scandit Expressは、テキストフィールドを含まないアプリでも使用できるように互換性を拡大しました。例えば、ハンドヘルドコンピュータ上で動作するアプリでは、スキャンデータは通常、事前に指定されたロジックに従ってアプリに直接入力されます。
ユーザーは、目立たないクイックアクセスボタンやハードウェアボタンを使って、ワンタップでスキャンのユーザーインターフェース(UI)にアクセスできます。スキャンが完了すると、Scandit Expressは指定したアプリに直接データを送信します。
Scandit Expressは、単一のバーコードをスキャンするだけでなく、複数のバーコードを同時にバッチスキャンすることができ、スキャンプロセスを高速化し、ユーザーエクスペリエンスを向上させます。
Scandit Express 3.0の新機能:バーコードデータを自動的に解析
多くのバーコードには、単純な数字の羅列以上のリッチなデータが含まれています。Scandit Expressは、そのデータを自動的に解析し、事前に設定したルールによって値を分解してCSVファイルに入力できるようになりました。
例えば、あるヘルスケア業界のお客様は、Scandit Express 3.0を使用してGS1Data Matrixコードをスキャンし、バッチ番号、有効期限、ロット番号がすべて別の列にあるCSVファイルを生成しています。
この機能は、すべてのHIBC、GS1、スイスQR、VIN、IATA BCBPバーコードに対応しています。
5分以内にスキャンを開始
Scandit Expressをダウンロードして設定し、スキャン性能の評価を開始するのに5分もかかりません。また、すでにScandit Expressをお使いの場合は、サポートチームまでアップグレードをご依頼ください。
バーコードスキャニングをよりスマートにしたいと思っているが、変更できないアプリがありますか?もしくは開発者のリソースが不足しているか、時間がないでしょうか?スマートなデータキャプチャへの高速ルートをこの機会に試してみませんか?