Scandit Barcode Scanner SDK（ネイティブ用SDK）

バーコードスキャナーに最適なプログラミング言語は、スキャナーをどのようなアプリケーションに組み込みたいか、またどのように構築・統合したいかによって異なります。

バーコードスキャナーをゼロから開発するには多くの工数とコードが必要となります。そのため、パフォーマンスに優れ、安定しており、マルチプラットフォーム対応が可能な言語が求められます。たとえば、C++はその代表であり、Scanditでも使用されています。Rustも同様の特性を持つ言語のひとつです。

しかし、実際には多くの開発者が、既存のバーコードスキャニングライブラリを統合する方法を選んでいます。

ライブラリの統合はアプリケーションの種類によって異なります。モバイルアプリの場合、AndroidにはJava、iOSにはSwiftが適しています。WebアプリではJavaScriptが主流であり、Cordova、Xamarin（iOS、Android、Forms）、.NET (iOS、Android)、React Native、Flutter, 、Capacitor、Titanium 、Linux / Cなどのクロスプラットフォームフレームワークにも対応しています。

Scandit を使用すれば、わずか数分でバーコードやIDのスキャン機能を実装することが可能です。

Android向けバーコードスキャナーSDKの選定には、ユーザーのニーズの理解が重要です。

1日に数十件程度をスキャンする小規模なオンライン小売業者など、低頻度のスキャンであれば、オープンソースのライブラリでも十分かもしれません。ただし、こうしたライブラリは一般的に使い勝手が悪く、スキャン速度も有償ライブラリに比べて劣ります。

一方、倉庫や小売店舗のように、1日に数千件のアイテムを処理するような大規模なスキャン環境では、スピーディかつ信頼性の高いスキャン性能が業務の成否を左右します。

低頻度の利用であれば、扱いにくくスキャン速度が遅いオープンソースライブラリでも目的を果たせるかもしれませんが、スキャン精度と効率が求められる倉庫や小売現場には適していない可能性があります。

大規模スキャンの実現には、カメラアクセスの許可や画像の取得だけでは不十分です。ユーザー体験（UX）や処理性能も重要な要素です。

特にナビゲーション、操作性、フィードバックの設計は、ユーザーの定着や正確なデータ取得に大きく関わります。バーコードスキャナーSDKは、実環境でも安定して動作することが求められます。たとえば、1時間に数百件のスキャン、損傷したバーコードの読み取り、暗所や遠距離からのスキャンにも対応する必要があります。

詳細は、Android向けバーコードスキャンライブラリ導入ガイドをご覧ください。

Barcode Scanner SDK（ネイティブ用SDK）を使えば、距離のある場所からでもバーコードをスムーズにスキャンできます。そのためには、まず高度なコンピュータビジョン技術を備えたソフトウェア（一般的には有料ライブラリ）と、ユーザーがスキャンしたいバーコードを正確に選択できるユーザーインターフェースが必要です。

遠距離スキャンでは、ソフトウェアが三次元空間内にあるバーコードの存在を検出し、限られた情報（小さなピクセル数）から正確にデコードする必要があります。これは高度な技術を要するため、多くのオープンソースソフトウェアでは対応が難しく、ユーザーがカメラに近づかなければスキャンできないケースが多くなります。

その点、Barcode Scanner SDK（ネイティブ用SDK）のような有料ライブラリは、より広いスキャン範囲を実現し、高性能なスキャンを可能にします。

また、距離があるときは、カメラの視野に複数のバーコードが映ることが多くなります。そのため、ユーザーが目的のバーコードをすばやく選べるようなインターフェース設計が重要です。たとえば、スキャン範囲を限定するなどの工夫が求められます。Barcode Scanner SDK（ネイティブ用SDK）には、このような用途に最適化されたUIコンポーネントがあらかじめ用意されており、開発もスムーズに進められます。

ScanditのBarcode Scanner SDK（ネイティブ用SDK）は、リアルタイムでバーコードをスキャンすることができます。スキャンは、コードが破損していたり、長距離や広角、低照度の環境でも、わずか0.1秒程度で完了します。これは人間の目で検出する速度よりも遥かに速く、瞬時に感じられるでしょう。

さらに、ARオーバーレイを使って、リアルタイムでインサイトを追加することも可能です。例えば、ScanditのMatrixScan Countは、受け取ったパッケージにチェックマークやアラートアイコンをARで追加します。

理論的には、バーコードスキャナーをアプリに統合するには、バーコードスキャン用のライブラリ（有料またはオープンソース）を選択し、それをAPIを通じてアプリに組み込むことができます。しかし、これだけでは開発画面で単一のバーコードを正常にスキャンできても、ユーザーが実際の環境でバーコードをスキャンしようとすると、状況が大きく異なる可能性があります。 スキャンを正常に統合するためには、UX（ユーザー体験）やパフォーマンスの原則も考慮する必要があります。ナビゲーション、インタラクション、フィードバックが適切に行われないと、ユーザーの採用に重大な問題が発生することがあります。 オープンソースの選択肢は、ユーザーインターフェース（UI）を自分で開発する必要があり、そのための調査、開発、テストのコストがかかります。一方、Scanditのような有料ライブラリでは、UXの専門知識や労力を削減できるように、あらかじめ作られたUIコンポーネントが含まれています。

バーコードスキャナーSDK（ソフトウェア開発キット）とは、開発者が自分のモバイルアプリやウェブアプリにバーコードスキャン機能を追加できるようにするためのコードとドキュメントの集合です。これには、バーコードスキャンライブラリに加え、API（アプリケーションプログラミングインターフェース）、書面によるドキュメント、コードサンプルやチュートリアルが含まれます。

バーコードスキャナーSDKの核となるのは、スキャンライブラリまたはスキャンエンジンです。これは、バーコードを検出し、解読するためのコンピュータービジョンソフトウェアで、しばしば人工知能を使用しています。このソフトウェアは特許を取得していることが多いです。

次に、API（アプリケーションプログラミングインターフェース）が開発者に対して、コアとなるスキャンライブラリをアプリケーションに接続する手段を提供します。Scanditのバーコードスキャンソフトウェアは、JavaScriptを使ってウェブページに統合することができ、React Native、NativeiOS、Native Android, Xamarin、Flutter、 .NET、 Cordova、Capacitor、 Titanium. などのフレームワークにも対応しています。ドキュメント、チュートリアル、コードサンプルは、これらの方法を実行する手順を示すとともに、使いやすさやスキャンインターフェース設計といった重要な機能もカバーしています。

ScanditのバーコードスキャナーSDKには、事前構築済みコンポーネントや、複数一括スキャン機能、再利用可能なARオーバーレイなど、高度な機能も含まれており、一般的な使い勝手の課題を解決するためのスマートデータキャプチャ機能も提供されています。

バーコードスキャナーAPI（アプリケーションプログラミングインターフェース）は、開発者が自分のモバイルアプリやウェブアプリにバーコードスキャンライブラリやスキャンエンジンを追加できるようにするためのコードです。

バーコードスキャンライブラリ（通常、専門的なコンピュータビジョンソフトウェアで、しばしば独自のもの）は、コアとなるスキャン機能を担当します。APIは、バーコードスキャンライブラリをカメラフィードに接続し、スキャン結果をアプリケーションの他の部分に送信する役割を果たします。